赤毛のアンの作者モンゴメリについて思ったこと

今日、病院での待ち時間の合間に新潮文庫の「赤毛のアンの世界」を読みました。

赤毛のアンの作者、モンゴメリのお話です。(Mギレン・中村妙子・訳)

昭和61年の文庫本だから、もう今は売っていないのかな?

楽天で中古で売っていますね。

モンゴメリが現代にも通ずる積み重ねをしていた

f:id:kingpink:20201015161809j:plain

ほん1

1874年生まれのモンゴメリは、本が好きで感受性が強く、想像力豊かな女性でした。

そして赤毛のアンを出版する前から、自分で詩や物語を雑誌や新聞に送り、お金を稼いでいました。

学校で子供たちに勉強を教える日々になっても、朝早く起きて、毎日毎朝1時間、物語を書いていたそうです。

毎日毎日、今で言うライティングの積み重ねをしていました。

そして、ペンフレンドが二人。40年間も文通が続いたそうです。

モンゴメリの生きた世界は、宗教などのしがらみもあります。その事などに対する理不尽さなどを手紙に書き、他の地域の他の考え方の人と文通で意見交換をすることにより、自分の考えを固めていきました。

ペンフレンド二人も文を書くお仕事。

今で言う、Twitter、もしくはサロンでしょうか。

結婚し、子供が生まれても、夜中に読書、朝は執筆のルーティーンが続いていたそうです。

牧師さんと結婚したので、色々な会に出席したり、当時はとても時間がかかる家事、育児もやりこなし、それでもライティングを欠かしていませんでした。

講演、執筆、ファンサービスもこなし、メディアにも。

赤毛のアンを出版したあと、読者がアンの家まで会いにくる人がたくさんいました。そして、モンゴメリのくらしぶりが新聞に掲載された事も。

今で言う、サン○ュやマー○などに取材さけれた感じでしょうか。

ただ、これらはモンゴメリをぐったりさせる事柄ではあったそうです。

そして、経済人の家に招待されたり、後々には首相に面会を切望されたりという、名誉ある事件もおきました。経済人に招待されたときには、おしゃれが大好きだったモンゴメリは豪華な服を新調したそうです。

牧師さんと結婚したあとは、執筆や会や家事育児の合間に、講演もしていました。その時代から講演などのお仕事があるということを知り、びっくりしました。

記録には、社会活動で忙しいという言葉がたくさん出てきたそう。

出版社や読者の希望に応えるイベントもこなしていたようです。

忙しかったコロナ前の社会人と似ていますね。忙しく充実している売れっ子作家でしょうか。

更に、介護問題も。モンゴメリは婚約はしていましたが、叔母の介護が終わってから結婚しました。なので婚約期間は数年あったようです。

旦那さんはウツだった…

牧師であっただんなさんは、いつもにこやかでみんなに慕われていました。人当たりも良く、仕事もきっちりしていたようです。

でも、定期的な憂鬱、不眠症などがあったようです。でもそれはけっして、人々には見せません。それはきちんとしたみんなの牧師だからです。

真面目なビジネスマンにウツ病が多いのと似ていますね。

時代の変わり目に思ったこと

今現在、コロナ禍で様々なことが変わってきています。

時代の変わり目に私たちは生きていて、変わっている最中の事柄をこの目で見ています。

モンゴメリもラジオができた時代を生きました。

そしてラジオで朗読をするという体験をしました。

しかしモンゴメリは、生活が便利になり、ラジオなどの発明品が生まれても「便利なものが生まれても、忙しくなるだけ。次々と開発や変化の毎日で忙しくなる。昔のゆっくりとした時代の流れが懐かしい」と言っています。

現在もそうですね。スマホが発達し、ひっきりなしのSNS、いつでもつながる電話、何でも調べられる検索機能。グーグル先生のおかげで情報は果てしなく手に入る…。

デジタル化もある程度は進んでいます。

コロナでは、ソーシャルディスタンスやマスク、在宅ワーク、ネット環境など、人との距離を求められるようになりました。

ズームでの会議、飲み会なども発達しました。

それにより、この先の仕事などが変わってきます。子供たちの仕事や将来が見えなくなりました。

今までのように、勉強していい学校に入って…というスタンダードではなくなっています。

まぁ、公務員は最強ですがね。

ベンチャー企業を立ち上げたりITの道だったり、介護だったり、職の道だったり…子供たちの将来をどうしたらいいか、どう教育していけばいいのが、どの道に進めばいいのか。

子供にレールをしくわけではありません。ただ、あるていど親も知っていなければ、助言もできません。

親も勉強が必要になります。

やはり偉人の伝記は参考になる

よく、自己啓発の本に「偉人の伝記を読み、勉強したらよい」と書いてあります。

私はライティングをしたいしたいと思っていたけど、家事育児バイトでパソコンを開けない日が続いていました。

今この本を読んで、パソコンを開けないのではない、開いていないのだということに気づかされました。本当にやりたかったらやっていねはず。

この本を買ったのは、中学生の時。約30年前です。

思いつきで30年たった今、読みました。

たぶん、買った当時に読んでも、20年前でも10年前に読んでも、こんなに心に刺さらなかったかもしれません。

やりたいことができた今、やりたいことを勉強したいと思った今だから、刺さったのだと思います。

偉人の人生、行動に衝撃を受け、感銘を受けた今回の読書。

読む本も、タイミングによって感じ方も変わります。

どんなに時代や国が変わっても、だいたい同じなんだなということを知りました。

より一層、世界が平和であってほしいと望むようになりました。